「うちに合う補助金、どれ?」目的別・対象別で分かる補助金の選び方ガイド
そもそも補助金とは
補助金は、国や自治体が一定の条件を満たした事業者に対して交付する「返済不要の資金援助」です。設備投資、販路開拓、業務効率化など、さまざまな経営課題の解決を支援してくれます。
ただし、申請と審査が必要で、採択された場合のみ交付されます。
補助金にはたくさんの種類がありますが、「どれが自社に合っているのか分からない」という声もよく聞きます。まず「自社が対象かどうか」、そして「取り組みたい内容が補助対象になっているか」を確認することが大切です。
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補助金にはどんな種類があるの?――主要補助金一覧
補助金には主に以下のものがあります。
対象かどうかでふるいにかけよう――自社に合う補助金の見つけ方
補助金には、申請できる「対象者」があらかじめ決まっています。自社が以下のどれに対象になるのかを確認しましょう。
自社が個人事業主、小規模事業者、中小企業、中堅企業、どれに当てはまるかでふるいにかけます。
※中小企業・中堅企業の定義は補助金ごとに異なる場合があります
このように、中小企業を対象にした補助金が主ですが、個人事業主、小規模事業者、中堅企業も活用できる補助金も多数あります。募集要項などを確認しましょう。
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次に目的で探そう――目的別補助金一覧
やりたいこと(取り組み内容)に応じて補助金を選びましょう。以下に目的別で代表的な補助金をまとめました。
新しい製品やサービスを開発したい
- ものづくり補助金
製品開発や生産工程の改善など、革新的な取り組みを支援。
新しい事業分野や市場に挑戦したい
- 新事業進出補助金
新規事業の立ち上げや事業転換にかかる費用を支援。
人手不足を解消し、生産性を上げたい
- 中小企業省力化投資補助金
ロボット・ITツールなどの導入で省人化を目指す企業向け。 - 大規模成長投資補助金
中堅・中小企業が大規模な設備投資により賃上げ・成長を目指す場合に有効。
事業を拡大・加速させたい
- 成長加速化補助金
競争力強化や成長を狙う企業に向けた汎用的な補助金。
事業承継・M&Aを進めたい
- 事業承継・M&A補助金
会社の引き継ぎや買収にかかる費用をサポート。
販路を開拓したい・集客力を高めたい
- 小規模事業者持続化補助金
チラシ、WEBサイト、展示会出展などの経費を支援。
地域密着で成長したい
- ローカル10,000プロジェクト
地域に根ざした企業の持続的な成長を支援する新しい補助金。
補助金を選ぶ際のポイント――自社に合う補助金の見つけ方
- 「対象」と「目的」が両方合っているかを必ず確認
- 公募要領をよく読み、採択事例なども参考にする
- 迷ったら専門家や支援機関に相談を(商工会議所、よろず支援拠点、中小企業診断士など)
相談先は認定支援機関だと安心です。
▶ 認定経営革新等支援機関とは?中小企業の成長を支える専門家の役割
まとめ――補助金は、自社の成長に合わせて選ぶ時代
補助金は、「なんとなく申請するもの」ではなく、事業の目的やステージに合わせて、戦略的に活用するツールです。
まずは、自社が「誰を対象とした補助金」に該当するのかを確認し、次に「何を目的とした補助金」かを照らし合わせて選ぶことで、ミスマッチを防ぐことができます。
また、制度ごとに要件や申請スケジュールも異なるため、早めの情報収集と計画的な準備が成功のカギです。
わからないことがあれば、商工会議所や支援機関、補助金に詳しい専門家に相談することもおすすめです。
事業の成長に向けて、「自社に合った補助金」を見つけ、有効に活用していきましょう。