シンガポール市場上場という新たな選択肢― 東証上場企業・上場準備企業のための海外展開支援 ―
こんな企業にシンガポール市場上場をおすすめします。
▼非上場企業の場合
- 日本国内では上場後に信頼を維持することの難易度が高まりつつあるが、成長戦略は明確
- 海外投資家との接点を増やし、グローバル展開を加速させたい
- 英語での開示・IRにも対応可能で、アジアを視野に入れた資金調達を進めたい
▼すでに東証に上場している企業の場合
- グロース市場の基準引き上げを前に、新たな上場先や資金調達手段を模索中
- 海外上場をM&Aやファイナンス戦略の一環として検討したい
- 二重上場やクロスボーダー展開によって、ブランド力を強化したい
麹町キャピタルマネジメント株式会社では、日本のスタートアップおよびすでに東証に上場している企業を対象に、シンガポール証券取引所(SGX)への上場支援を行っております。
当社は、スキーム設計、スポンサー選定、IR・開示体制の構築までを一貫してサポートいたします。
ご不明な点やご相談があれば、お気軽にお問い合わせください。
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当社がシンガポール市場を薦める理由は?
当社がシンガポール市場を薦める理由として、主に次の2つがあります。
SGXは「上場後も企業を育てたい市場」
日本の東証では、上場後に企業が停滞しても維持する傾向が見られる一方、SGXは、上場企業を積極的に育て支えようという姿勢が顕著です。例えば、SGXはCatalist市場において、スポンサー企業の伴走支援を通じ、「上場後も株価評価や成長支援に関与する」取り組みを実践しています
言い換えれば、「上場がゴールではなく、そこからが本番」という文化が根づいており、企業は上場後にこそ価値向上と市場評価を得やすい環境にあります。
政府による市場活性化と資金注入で流動性が高まる
シンガポール政府(MAS)は、SGXの活性化と上場企業の成長支援を目的に、Equity Market Development Programme(EQDP)を創設し、総額S$5 billion(約5,000億円)を市場に投入する計画を発表しています。
- ファンド・マネージャーへのシード資金供給や上場支援企業への税控除(一次上場20%、二次上場10%)で投資マネーの呼び水を作る計画です。
- 施策には期限があり、一部は2026年末、IR支援等は2028年末まで申請可能とされています。いま動けば、公的資金が流れ込む“厚みのある”市場で株価形成を図れるチャンスが大きいと言えます。
EQDPの詳細についてのコラムは後日公開します。
こうした 「政府が本気で市場を育てる姿勢」+「実際に資金が流入して流動性が高まる環境」 は、日本の投資家基盤だけに頼らず株価評価を引き上げたい企業にとって極めて魅力的です。
シンガポール市場の魅力とは── SGX上場のメリット
シンガポール証券取引所(SGX)は、アジアの国際金融センターであるシンガポールを拠点とした、世界中の投資家が注目する市場です。以下のような特徴・利点から、特にグローバル展開を志向する日本企業にとって、有力な上場先の一つとして位置づけられています。
1.アジアと世界をつなぐ国際資本市場
SGXは英語をベースとした開示制度と、多国籍投資家を抱えるマーケット構造により、アジアだけでなく欧米の機関投資家からの資金流入が期待できます。グローバルに発信力を持ちたい企業にとっては、ブランド認知と信頼性向上に寄与します。
2.上場審査の柔軟性とスピード
Catalist市場では、上場の可否はsponsorに委ねられており、日本のような取引所による厳格な形式審査は行われません。これにより、短期間での上場実現が可能で、ベンチャー企業やスケールアップを急ぐ企業にも適しています。
3.英語でのIR体制構築=海外対応力の強化
英語での決算・開示を前提とすることで、海外投資家との対話の仕組みが整備されます。これは単なる上場対応にとどまらず、今後のM&Aやグローバル展開の土台として機能します。
4.資本政策の選択肢が広がる
SGXでは、デュアルクラス株式(議決権の差異を認めた株式)の導入など、柔軟な資本政策が可能です。創業者が経営権を維持しながら資金調達する手段として活用する事例もあります。
5.東南アジア市場への展開ハブ
シンガポールはASEAN諸国の物流・金融の中継地点としての役割を担っており、シンガポール上場を通じた東南アジア市場への進出がスムーズになります。現地企業との提携や、製品・サービスのローカル展開の足掛かりにもなります。
シンガポール市場について詳しい解説コラムは後日公開します。
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今検討するべき理由は?──「上場維持基準」見直しについて──
2025年現在、東京証券取引所では、グロース市場に上場した後の「上場維持基準」について、大幅な見直しが検討されています。
特に注目されているのが、「上場から5年以内に時価総額100億円以上に達すること」を新たな維持条件とする案です。
これは、上場時の基準(IPO要件)は現行通りとしながらも、上場後に一定の成長を遂げられなければ、上場を維持できない可能性があるということを意味します。
この変更により、以下のような企業にとって、上場戦略の見直しが現実的な課題となってきます。
- 東証グロース市場でのIPOを目指していたが、新しい維持基準を考えるとハードルが高くなってきた企業
- すでにグロース市場に上場しているが、現時点で時価総額100億円に届いていない企業
いずれのケースでも、「国内グロース市場一択」の時代は終わりつつあります。これからは、海外上場を含めた複数の選択肢の中から、自社に最適な成長ルートを選ぶ柔軟性が、より一層求められることになりそうです。
東証グロースに関してのコラムは後日公開します。
どんな企業がシンガポール市場へ上場しているの?
SGX 全体の業種別上場企業の構成は次の通りです。
- 金融(銀行・保険):最大の構成比を占め、全体の約25–30%
- 資源・素材(鉱業、化学):約15–20%
- 不動産/REIT:約10%〜15%(特にMainboardで活発)
- 製造業、工業:10%前後
- IT・テクノロジー:10%前後(Catalistにはより多い傾向)
- 消費セクター(小売・飲食・生活関連):約10%
- その他(公益事業・ヘルスケアなど)
以上の構成比は市場の動きにより変動しますが、金融・資源・不動産が常に上位を占め、ITや消費関連もCatalistでは顕著に拡大しています。
シンガポール市場について詳しいコラムは後日公開
シンガポール市場へ上場するにはどうすればよいのか?
SGX上場という現実的な成長戦略
シンガポール市場、特にCatalist市場は、成長志向の企業にとって次のような魅力があります
- 東南アジア市場との接点を活かしたグローバルな資金調達
- 英語ベースでの開示により、多様な投資家層へアピール可能
- 柔軟なスキームにより、スピード感のある上場プロセスが可能
麹町キャピタルマネジメント株式会社では、スポンサー制度を活用した上場支援や、上場後の現地展開まで一貫して伴走いたします。
当社がご提案するのは、SGX Catalist市場を活用した「東南アジア×資金調達×ブランド力強化」という海外成長戦略です。
- 英語によるIR・開示体制の整備もサポート
- 現地パートナー企業との提携による市場拡大支援も可能
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