最大5億円の補助!中小企業の成長を支援する「成長加速化補助金」とは?

こんなことでお困りの経営者様

  • 売上を大きく伸ばしたいが、大規模な設備投資の資金が足りない
  • 工場や物流拠点を新設したいが、資金調達の負担が大きい
  • 自動化・DX推進で生産性を飛躍的に向上させたいが、コストが高い…

中小企業が成長するためには、 設備投資・IT導入・新規事業展開 など、さまざまな取り組みが必要です。しかし、これらの施策には 大きな資金 がかかるため、思うように進められないケースも少なくありません。

これらの課題を解決し、売上高100億円を目指す成長志向型の中小企業を支援するのが 「中小企業成長加速化補助金」 です。

・中小企業成長加速化補助金とは?

・いくらもらえるの?

・どんな企業が活用できるの?

・補助金をもらうには?

中小企業成長加速化補助金とは?

中小企業成長加速化補助金は、売上高100億円を目指す成長志向型の中小企業に対し、最大5億円の補助を行う制度 です。

この補助金制度は、2024年12月公表の 「令和6年度補正・令和7年度当初予算案」 に盛り込まれた 「中小企業生産性革命推進事業(3,400億円規模)」 の一環として、2025年から実施されます。

いくらもらえるの? ー補助上限額と補助率

補助額:最大 5億円

補助率:1/2

最大5億円と大規模な設備投資が支援される補助金制度です。

どんな企業が活用できるの? ー対象事業者

本補助金の対象となるのは、「売上高100億円を目指す」意欲のある中小企業 です。

①中小企業者であること。

②投資額が 1 億円以上(税抜き)であること

※投資額とは建物費、機械装置等費、ソフトウェア費の補助対象経費の合算金額であり、外注費、専門家経費等は含めない。
※投資場所が複数地域になる場合も対象となるが、補助事業の目的・内容が一体的であること。

補助金の公募の申請時までに補助事業者の 100 億宣言が 100 億宣言ポータルサイトに公表がされていること。なお1次公募においては、補助金の公募の申請時に同時に100 億宣言の申請を行うことが可能。

④一定の賃上げ要件等を満たす補助事業終了後 5 年間の事業計画書を策定し、実行すること (賃上げ実施期間は補助事業終了後3年間)

⑤日本国内において補助事業を実施すること。

活用イメージ
工場・物流拠点の新設・増築

事業規模拡大のための拠点整備


イノベーション創出のための設備導入

研究開発や新規事業向けの設備投資


自動化・DX推進による生産性向上

AI・ロボット・IoT活用による業務効率化

このように、大規模な設備投資 を前提とした事業が求められます。

また、申請前に 「売上高100億円を目指す宣言」 を行う必要があります。
これは、企業の成長意欲を明確に示し、事業計画の実現性を担保するための要件です。

100億宣言についてはこちらをご覧ください。

「100億宣言」始動!──経産省の新施策が企業成長を後押し

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対象経費は?

建物費(工場・物流拠点の新設・増築)
機械装置等費(生産設備・自動化機器の導入)
ソフトウェア費(DX・業務効率化ツールの導入)
外注費(開発・設計の外注コスト)
専門家経費(事業戦略・イノベーション支援のコンサルティング)   

補助金をもらうには?

申請の流れ

「売上高100億円を目指す宣言」 を行う(具体的な計画を策定)
補助対象となる事業計画を作成(投資計画・成長戦略・資金計画など)
補助金申請書を提出し、審査を受ける(審査には、書面審査(1次審査)とプレゼンテーション審査(2次審査)がある)
採択後、補助事業を実施し、報告・精算を行う

申請成功のポイント

補助金申請の際には、3つの視点 を重視することが求められます。

①経営力(成長戦略が明確であるか)

・経営者のビジョンとシナリオが明確で、補助事業が戦略的に位置付けられていること
・市場・顧客動向を踏まえ、自社の強み・弱みを分析した上での成長戦略であること
・売上高成長率、付加価値増加率、売上高投資比率などの数値目標が設定されていること

ポイントは、補助金の活用が成長の飛躍につながるストーリーを示すことです。

②波及効果(産業・地域・社会に与える影響)

・ 補助事業が産業競争力強化やイノベーション創出につながること
・ 地域資源の活用やサプライチェーンへの影響が期待されること→パートナーシップ構築宣言の実施
・ 賃上げへの取り組みや適切な取引姿勢、女性活躍推進、BCP(事業継続計画)の実施状況

ポイントは、成長の影響が広く波及することをアピールすることです。

③実現可能性(迅速な投資実行能力)

・設備投資や新規事業を実施するための財務基盤・組織体制が整っているか
・金融機関などの支援を受け、必要な資金調達ができること
・ローカルベンチマークや金融機関の審査への同席を通じた信頼性の確保

ポイントは、計画が実行可能であり、資金調達や組織体制に問題がないことを示すことです。

パートナーシップ構築宣言についてはこちらをご覧ください。

企業の成長と共存共栄を実現!「パートナーシップ構築宣言」とは?

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まとめ 

この補助金を活用することで、成長企業への飛躍が可能です。
申請の詳細や最新情報については、公式発表をチェックし、事前準備を進めましょう!

スケジュール

2025年4月下旬 公募説明会
2025年5月8日(木) 申請受付開始
2025年6月9日(月)17:00 申請受付締切
2025年7月上旬 1次審査結果の公表
2025年7月下旬~8月下旬頃(お盆期間を除く) プレゼン審査
2025年9月上旬以降 採択結果の公表

2026年度末までに公募を3 回程度行う予定です。

飛躍的成長を目指す中小企業の大胆な設備投資を支援する「中小企業成長加速化補助金」

事前準備として、「売上高100億円を目指す宣言」を行う必要があります。

検討されている事業者様は是非ご確認ください。